精神科単科病院に勤務するナースが教える、精神科デイケアの看護師の役割

今回は、精神科デイケアのことについて、精神科で働く私の経験をもとに書いていきます。現場で働く看護師さんへのアドバイスもあるので、参考になさってくださいね(^_^)

精神科デイケアの目的

精神科デイケアの目的は、社会復帰を図ることが第一です。デイケアに来る利用者様は、精神科に入院後、状態が安定して退院された後に、自宅で療養されている方がほとんどです。デイケアに来て、ナースや他の利用者さんと関わりを持つことで、病気の再発や引きこもりを予防するとい目的もあります。

利用者さんの年齢や性別はバラバラです。20歳前後の方から50代の方が利用しています。看護師は、利用者さんの健康管理を図ると同時に、必要に応じて病気の再発・悪化を早期に発見できるよう、観察を怠らないようにしています。

精神科デイケアのプログラム

デイケアでは、毎日豊富なプログラムが用意されています。作業療法士や看護師を中心にSSTやレクリエーションを行い、社会で生活していくための対人スキルを身に付ける努力をしています。

遠足や運動会、文化祭など、季節によってレクの内容が変わります。看護師も利用者さんと一緒になって楽しみますが、精神状態の変化に気付けるよう、常に気を配っています。

精神科デイケアの看護師の役割

デイケアの利用頻度は人によってバラバラです。看護師は、個別で利用者さんと関わることもあれば、集団的な輪の中に入り、調整役としての機能を果たしています。集団行動が苦手な人が孤立してしまわないよう、看護介入を行っています。

また、日常生活の様子を聞き、必要に応じて心理教育や認知行動療法を行っています。医師や作業療法士、精神保健福祉士や臨床心理士といった他職種と連携を図りながら、退院後の患者さんがデイケアを利用しながら社会復帰を図れるよう、関わっています。

精神科デイケアにおいて、看護師は利用者さんにとって、一番身近な相談相手と思われていることが多いです。一人で悩みを抱えがちな利用者さんには特に注意して関わることが大切であり、利用者さんの小さな異変にも気付ける洞察力が必要とされる職場です。レクに参加することが多いので、病棟より楽しいと感じる看護師さんも多いのが特徴です(^_^)

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