現役ナースが教える経鼻経管栄養の挿入方法や観察項目!看護師なら知っておきたい知識と技術

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

現役ナースをしている、みなみです。今回は、経鼻経管栄養の挿入方法や看護の観察ポイントについて書いていきたいと思います。

経鼻経管栄養をする患者さんはどんな人?

経鼻経管栄養の適用としては

  • 経口的に栄養摂取できない人
  • 自力での栄養摂取が困難で、必要な栄養素や水分が十分に摂取できない人

ということになります。具体的には、

  • 嚥下障害がある
  • 嚥下機能に異常があり、経口食物摂取によるリスクが大きい
  • うつ病等の精神疾患によって、食事が摂れない
  • 認知障害がある、食行動に対する認知が困難

などがあげられます。

看護師が行うチューブ挿入時のポイント

看護師は、経鼻経管栄養のチューブ挿入やチューブ交換を行うことがあります。これらの場合のポイントとして、まず患者さんをファーラー位にすることが大切です。

挿入方法として、挿入する胃チューブの長さは、鼻の先端~耳朶~剣状突起までの長さにします。この長さは、鼻腔から胃までの長さにほぼ等しく、挿入の長さは成人で45~55cmであるという根拠があります。

また、胃チューブが後咽頭に入ったら、唾液を嚥下するように促します。これは、嚥下によってチューブをスムーズに胃まで挿入しやすくするためです。チューブ挿入時は、顎を引いた姿勢で鼻孔からゆっくりチューブを挿入していきます。

経鼻経管栄養の注意点・観察項目

経管栄養時に、経鼻経管栄養チューブの先端が胃内にあることを確認しましょう。方法としては、胃液の吸引や気泡音で確認するということがあげられます。胃チューブの固定方法は、オメガ止めをすることがお勧めです。チューブが直接皮膚に接触すると褥瘡のリスクになるため、注意しましょう。

経管栄養財注入時の観察ポイントとして最も大切なことは、誤嚥を予防することです。経鼻経管栄養チューブが誤嚥に与える影響として、チューブによる違和感から唾液の嚥下が困難となり、不顕性肺炎を引き起こす可能性があげられます。

従って、経管栄養を行っている患者さんの看護計画としては、安全に栄養摂取が出来ることはもとより、誤嚥性肺炎にならないように、胸部の観察や呼吸・嚥下状態を観察するようにします。

経鼻経管栄は、患者さんにとってとても苦痛なことです。苦痛を最小限にし、安全に栄養摂取ができるよう援助していきたいですよね(^^)

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みなみさん介護士あがりの精神科看護師ライター
長谷川さん回復期・産科・精神科・介護施設の経験あり。現在、看護師長(プラス保健師)ライター
ことねさんICU、外科・内科のほか、様々な混合病棟・病院で経験を積み、現在、特養看護師のライター

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