看護師とストーマ 高齢者オストメイトへの指導とポイント まとめ

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

ナースのみなみです。今回は、ストーマに焦点を当てて看護のポイントを紹介していきます。特に増えている高齢者のオストメイトについて、日常生活指導を復習してみましょう♪

正常?異常?ストーマの観察項目

ストーマの観察で項目は、いくつかあります。

  • ストーマの色
  • 浮腫の有無
  • 周囲の皮膚の状態(発赤、痒み、びらん)
  • フランジの溶解の程度
  • 便の性状

等です。

色はピンクっぽいストーマが正常です。ストーマ形成直後は浮腫も見られますが、時間とともに浮腫も取れてきます。

ストーマには、いくつか種類があります。コロストミー(結腸ストーマ)、イレオストミー(回腸ストーマ)、ウロストミー(尿路ストーマ)等です。種類によって観察項目も変わるので、最初にストーマの種類を把握しておきましょう。

看護師による高齢者オストメイトへの指導のポイント

高齢者の場合、手先の器用さや理解度によって、指導の方法が変わってきます。特に、ストーマ装具の交換は細かい作業になってくるので、老眼の程度や巧緻性の程度を事前に観察しておきましょう。

巧緻性の問題や認知症などによって理解力に問題がある人は、セルフケアが困難なことも多いです。この場合、本人よりも同居家族がケアに当たることも多いので、家族に対する指導が主になります。

理解度がある高齢者の場合、トラブル時の対処方法や食事の注意など、パンフレットを用いて指導することが一つのポイントです。同じ内容でも何度も指導し、定着させるようにしましょう。

オストメイトに行う日常生活の指導って何?

入浴ですが、オストメイトでも温泉に入ることが出来ます。パウチをクリップで留めたり、または家族風呂などでプライバシーに配慮しながら入浴することもできます。

運動は激しくなければできます。相手とぶつかり合うようなものは、パウチの破損などが生じる可能性もあるため、出来るだけ避けましょう。

食事は基本的に制限はありません。しかし、ガスが発生しやすいゴボウや炭酸飲料などは、ガス抜きを頻繁に行わなければならないので、注意するように指導します。

高齢者オストメイトは、個人によって指導の内容や方法を変えていく必要があります。また、家族の介入が必要な場合もあるので、事前に患者さんの情報収集をしておくことが大切ですね♪

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