現役ナースが直伝!看護師による慢性期の胃瘻管理と栄養剤注入時のポイント

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現役看護師みなみです。今回は、胃瘻造設した直後ではなく、既に胃瘻部が安定した慢性期の患者さんの看護のポイントについて書いていきたいと思います、

慢性期の胃瘻 日常管理のポイントは?

日常生活では、特にカテーテル型の胃瘻を造設している患者さんは、入浴時の事故抜去に注意しましょう。一度胃瘻が抜去されてしまうと、もう一度造設手術をしなければならず、患者さんに大きな負担がかかります。

シャワー浴や入浴時は、胃瘻は保護をせずにそのまま入浴します。浸出液や汚れをそっと丁寧に流すようにしましょう。タオルで拭き取った後はガーゼを用いず、通常のスキンケアと同様に清潔に保ちます。

胃瘻が安定した時にも注意したいポイントは?

カテーテル型の胃瘻では、患者本人や介助者がひっぱったり、ひっかけたりして抜去されてしまうことがあります。入浴時や更衣の時は注意しましょう。腹帯などを使用して胃瘻部を保護することも大切です。

臥床時間が長い患者さんの場合、便秘傾向になりやすいという特徴があります。栄養剤を注入することで、腹部膨満感や嘔吐に繋がりやすいのです。看護問題としては便秘のリスクをあげ、便秘解消などの排便コントロールを看護計画や看護目標に入れると良いでしょう。

栄養剤注入時のポイント

胃瘻の注入速度は、一般的に200~400ml/時とされています。急速な投与では、嘔吐や下痢が生じやすいため、100mlから開始し、経過を観察しながら注入速度を上げていくことがポイントです。

小児の場合は、年齢や個別の状態によって注入速度が異なります。医師と確認しながら安全に注入できるように看護しましょう。

薬剤を注入する場合は、55度程度の温湯20ccに1回分の薬剤を入れ、10分間放置します。懸濁液をカテーテルチップタイプのシリンジで吸い上げ、接続カテーテルに接続して投与するようにしましょう。

PEGの患者さんは増えているので、胃瘻の看護を知っておくと便利ですよね。わからなかった点は、もう一度復習しておきましょうね(^^)

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