周手術期と看護 術前の看護援助と確認事項 まとめ

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看護師のみなみです。今回は、周手術期の看護についてポイントを解説していきます。急性期やICUでは必須の知識ばかりなので、簡単に復習してみましょう♪

周手術期看護!ナースが出来る、術前に行う心理的援助は?

まずは、患者さんが手術をどのように受け止めているのか、観察から心理を読み取る必要があります。手術目的で入院してくる患者さんは、既に医師からICを受けていることもあります。医師がどんな説明をしていたのか、それをどう受け止めているのかを聞いてみましょう。

また、手術すれば治る病気なのか、術後に障害は残るのか等、本人がどの程度手術の必要性を理解しているのか、確認します。術前の看護計画としては、不安を軽減させて手術の準備をするこということに焦点をおくことが多いです。

術前に確認しておく薬って?

心筋梗塞や脳梗塞の既往がある人は、アスピリン等の抗血小板薬、ワーファリン等の抗凝固薬を使用しています。これらは、出血が止まりにくくなるという副作用もあるので、大量の出血が予想される外科的手術前には投薬を中止する必要があります。

糖尿病の人も投薬を中止しますが、中止することで血糖コントロールが難しくなる人がいます。また、術前から術後にかけて血糖値を継続的に観察できるよう、準備を整えておきましょう。

術前に観察しておく全身状態の項目は?

COPDがある場合、術前にトランボール等を使用して呼吸訓練を行うことで、術後の肺合併症を予防します。COPDの診断がなくとも、呼吸状態やブリンクマン指数などを参考に、患者さんに呼吸訓練を勧めるようにしましょう。

循環状態の観察をします。特に、安静時に心電図モニターに異常がある場合、すぐに医師に報告しましょう。場合によっては手術が中止になることもあります。心疾患の既往がある患者さんは特に注意が必要です。

高血圧の患者さんは、術前から降圧薬を中止して、食塩や水分制限を行うことで血圧管理を行うことがあります。既往の有無は必ず確認しておきましょう。

術前は、心理的援助はもちろん、安全な手術が受けられるように体調を整えていく必要があります。患者さんが手術を受けて無事に病棟に戻って来られるように、ナースの術前看護が大切なのです(^^)

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