現役保健師が教える地域包括支援センターにおける保健師の仕事内容の役割

地域包括支援センターで働いていた、保健師あるぱかです。

今日は保健師の仕事の1つである、地域包括支援センターでの仕事にスポットをあてて紹介していきますね。

保健師の仕事内容や役割

経営主体は、自治体直営もしくは民間などへの外部委託になるため、仕事内容はセンターによって様々です。

基本的な業務内容は

  • 高齢者が地域で安心して暮らせるための相談支援、地域ネットワークづくりや実態把握
  • 将来的に要介護状態になるリスクが高い高齢者(二次予防高齢者)の把握と介入
  • 介護予防の普及啓発活動を目的とした教室や講演会の開催、地域活動の支援
  • 高齢者虐待予防、消費者被害などの高齢者の権利擁護のための活動
  • 高齢者の状況や変化に応じて対応できるような地域づくりや、ケアマネージャーへのサポート
  • 要支援認定を受けている高齢者のケアプラン作成などのケアマネジメント業務

などです。 保健師は他スタッフ、職種と連携し、チームプレーで上記の業務をこなしていきます。

仕事の本音(大変さ/難しさ/やりがい/楽しさなど)

仕事をしていく中で、難しかったり大変だなと思うことは、困難事例を担当して中々改善へ結び付けられないときです。

また、高齢者の「よろず相談所」と認識されている節もあり、ありとあらゆる相談ごとが他の部署から回ってきたりすることもあり、常に対応に追われています。 その他、スタッフ不足のため、一人でケアプランを何十人も抱えるスタッフもおり、業務量が多いのが大変です。

一方で楽しさややりがいもたくさんあります。
閉じこもりの方や状態の悪い方が、どんどん表情よくなったり、生活状況が改善された様子をみると、保健師としてのやりがいを感じます。

ご本人・ご家族、地域の方から「ありがとう!」と言われると、保健師をしていて良かったなと思います。また、地域住民やボランティアの方と、介護予防に関するイベントや地域組織づくりの立ち上げなどを一緒につくりあげていく過程がとても楽しくやりがいを感じます。

保健師の職員配置基準やスタッフの人数

地域包括支援センターのスタッフは、主任ケアマネージャー、ケアマネージャー、保健師、社会福祉士、経験のある看護師などです。

設置基準は、高齢者3000-6000人に対して保健師1名、社会福祉士1名、主任ケアマネージャー1名と言われています。だいた、中学校校区に1センター設置されています。 ただし、小規模自治体の場合はこの限りではありません。

ケアプランや目的は!?

地域包括支援センターでは、

  • 二次予防高齢者
  • 要支援高齢者

のケアプランを作成します。

二次予防高齢者のケアプランは、その方がどういう理由で将来要介護を受けるリスクがあるのかを判断した上でケアプランを作成します。

具体的には、二次予防高齢者向けの教室に参加することを勧めたり、個別訪問で支援します。半年から1年間支援し、改善したかどうかを評価します。

一方、要支援高齢者のケアプランは、要支援者や家族と相談しながらケアプランを作成します。住宅改修、ホームヘルパー、デイサービス利用などが多いです。

地域包括支援センターの連携

地域包括支援センターは、高齢者のありとあらゆる相談窓口になるため、連携は欠かせません。 保健師は、ケースによってどの職種とどのように連携するべきか、手腕が発揮されるところです。

包括支援センター内の連携だけでなく、その他医療・保健・福祉機関や住民組織、ボランティアなどとの連携も必須です。 地域全体と連携することで、高齢者がいつまでも地域で暮らしていけるための街づくりをおこなっていきます。

いかがでしたか?高齢化が急速に進む日本。 できるかぎり住み慣れた地域で高齢者を支えるという動きにシフトしつつあります。 そのためには地域包括支援センターはとても重要な拠点となり、ニーズも高まります。

少しでも興味のある方は、こまめに求人情報をチェックしてくださいね!

コメント

目次に戻る!
タイトルとURLをコピーしました