スーパー救急病棟の看護師の仕事内容・役割(精神科の急性期)

精神科ナースみなみです。今日は、最近増えてきた精神科スーパー病棟と、そこで働く看護師の仕事内容についてご紹介します♪

精神科のスーパー救急と急性期治療病棟の違い

精神科スーパー病棟とは、急性期治療病棟よりも規格が高い病棟だと言われています。どちらも精神科急性期に対する治療を行っていますが、一番大きな違いは診療報酬の差です。

スーパー病棟は、2002年から診療報酬表に精神科専門病棟として掲載され始めました。1日定額34,000円の医療費の他に、精神療法を行う場合は別途加算が出来るようになっています。

スーパー救急の認可を得るには、厚生労働省が掲げている厳しい基準をクリアしなければなりません。定められている基準としては、精神保健指定医の数や看護師数、個室の数や患者の入院期間等があります。

このように、ソフト面・ハード面での整備が必要であり、かつ高度な精神科医療を提供することが求められているため、設置基準を満たせる病院が少ないのも現実です。

精神科スーパー救急の看護師の仕事内容・役割

精神科スーパー救急において、看護師は医療チームの一員として働きます。医師や臨床心理士、社会福祉士、作業療法士などの専門職と協力して、患者さんが早期に回復・自宅退院できるように援助します。

他の病棟と異なって看護数も多いため、一人の患者さんと密に関わることが出来ます。看護師は24時間患者さんの看護ケアに当たるため、看護目標をチーム内で周知し、一貫性のあるケアを継続していくことで、治療の有効性を高めていくことが求められます。

精神科スーパー救急では、急性期で不穏状態の患者さんが救急搬送されてくることが多々あります。24時間365日を問わず救急患者さんが入院してくるため、テキパキと対応することが必要です。

患者さんの安全を考慮し、一時的に隔離や拘束をすることも珍しくありません。拘束に関する法律や看護の方法について、あらかじめ勉強しておくことも大切ですね。

まだまだ認知度の低い精神科スーパー救急ですが、この制度が広く知れ渡り、専門病棟が増加することで、日本の精神科医療はさらに向上すると言われています。

精神科を極めたいと思う看護師さんであれば、専門的な経験を積む場として最適かもしれません(^_^)

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