現役ナース直伝!胃瘻の造設と看護師による管理 PEGのまとめ

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

今日は、最近話題に上ることも多くなった、胃瘻(PEG)について書いていきたいと思います。PEGの種類や適応、看護のポイントについても触れていきますね♪

PEGにはどんな種類があるの?

PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)は、手術によって胃と体表をつなぐ瘻孔を造設する方法です。

  • プル法
  • プッシュ法
  • イントロデューサー法

等があります。プル法とプッシュ法では、胃瘻カテーテルが口腔・咽頭を通過するため、汚染予防として口腔ケアを継続していくことが必要となります。

どんな患者さんに適応される?

通常、嚥下障害などで経口的に食事がとれなくなってしまった患者さんに対して、胃瘻を造設します。胃瘻造設によって、直接胃の中に栄養剤を注入できるようになります。具体的な適応患者さんは、

  • 脳血管障害・認知症による摂食不能
  • 神経筋疾患による嚥下困難
  • 頭部・顔面外傷
  • 食道、胃噴門部の狭窄
  • 経鼻胃管の留置に伴う誤嚥

などです。

急性期 胃瘻造設術後の管理のポイント

胃瘻造設している患者さんがいると、胃瘻管理料として診療報酬に加点がされます。患者さんも医療管理料を病院側に支払っているため、看護師は適切なケアを提供する必要があります。

胃瘻造設の術後は、瘻孔が安定するまで1日1回程度のガーゼ交感を行います、瘻孔が安定すればガーゼは不要となります。安定後もガーゼを使用し続けると、皮膚が浸軟して皮膚炎を起こすこともあるため、注意しましょう。

胃瘻に使用するチューブの閉塞予防として、10倍に薄めた酢水を使用するという方法があります。在宅介護にも応用できるため、在宅での指導において家族にアドバイスしてもいいですね(^^)

胃瘻の合併症に、バンパー埋没症候群があります。これは、内部バンパーが食い込み、埋没してしまうことです。予防として、週に1回は内部バンパーを回転させましょう。

高齢者に認知症のある患者に対して、胃瘻を造設させてまで治療を継続することに対しては賛否両論の意見が聞かれます。QOLを考えた看護を行うことが大切ですが、実際のところは看護師だけの力では難しいのが実情ですよね。

それでも、患者さんにとって一番良い方法は何か、考えていくことが大切だと思います。

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