現役ナースが教える!看護師が身に付けたい中心静脈栄養看護のポイント まとめ

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

現役ナースみなみです。今日は、中心静脈栄養の看護について、簡単にまとめていきたいと思います。

中心静脈栄養の目的 どんな患者さんに実施するの?

中心静脈栄養法(TPN)が適用による患者さんは、

  • 器質的な変化によって、経口的・経腸的に栄養摂取が不可能な場合
  • 経口的に栄養を摂取すると原疾患に悪影響を及ぼす場合
  • 手術前後で、栄養状態の改善を目的とする場合
  • 末梢静脈栄養では、栄養が保持できない

という場合に用いられる方法です。高張で高浸透圧の糖質液・電解決・ビタミンなどを継続的に注入していくことでも栄養状態の改善を目的としています。臨床では、IVHと呼ばれることもあります。

カテーテル挿入部固定時のチェックポイント

カテーテルの挿入部位は、通常、右鎖骨下で行います。カテーテル挿入後の看護として、いくつか観察すべきポイントがあります。

  • 挿入部の出血の有無
  • 呼吸音、呼吸状態

中心静脈カテーテル挿入は、刺入角度によっては胸膜を損傷し、気胸、血胸を引き起こすことがあります。

呼吸音や呼吸状態、パルスオキシメーターでサチュレーションを確認し、異常の有無をチェックしていきましょう。施行後は、胸部X線撮影を行います。

中心静脈施行中の感染対策って?

中心静脈栄養法では、特にカテーテルの刺入部から血流感染が起こりやすくなっています。使用している輸液ルートのシステムに合わせて、消毒などの手技を確認しましょう。

病棟で薬剤調合をすると、薬剤からの血流感染が起こりやすくなります。薬剤部や、クリーンベンチでの調合するようにしましょう。

カテーテル挿入部位からの血流感染では、常在菌の増殖による細菌侵入が最もよく見られます。患者の易感染状態や発汗も影響するため、清潔を維持できるよう看護します。

輸液ルート接続部からの血流感染を予防するには、三方活栓のハブ部やルート交換時のカテーテル接続部から汚染されやすいため、清潔に取り扱うようにします。

患者さんが安全に治療を継続できるか否かは、看護師による日々の観察や手技にかかっています。やはり、知識と技術が基本ですよね(^^)

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