現役保健師直伝、介護予防事業の一次予防事業や二次予防事業のあれこれ

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

保健師あるぱかです。

介護予防事業とは?

2006年、介護保険法の改正に伴い、新たに介護予防が法制化され、各自治体で実施されています。各自治体に設置された地域包括支援センターが主に実施しています。介護予防事業(地域支援事業)は

  • 介護予防事業
  • 包括的支援事業
  • 任意事業

に分けられます。今回は介護予防事業に焦点を当てます。これは大きく2つに分類されます。

介護予防事業の一次予防事業

① 一次予防高齢者事業(ポピュレーションアプローチ)

  • 介護予防普及啓発事業:介護予防や基本的知識に関する普及啓発活動を行います。
  • 地域介護予防活動支援事業:介護予防に関する地域組織の活動育成や支援を行います。
  • 一次予防高齢者施策評価事業:上記の事業の効果を評価します。

介護予防事業の二次予防事業

② 二次予防高齢者事業(ハイリスクアプローチ)

  • 二次予防高齢者把握事業:将来要介護状態になる可能性の高い虚弱な高齢者(二次予防高齢者)を把握するため、基本チェックリストというアンケートを用いてスクリーニングします。
  • 訪問型/通所型予防介護事業:二次予防高齢者に該当した方に、介護予防に関する介入(運動、栄養改善など)します。その際、教室に通ってもらう通所型、自宅に訪問して介入する訪問型があります。通常、6カ月間介入します。
  • 二次予防高齢者評価事業:上記の事業の効果を評価します。

介護予防における保健師の役割とは?

一次予防高齢者事業では、介護予防に関する講演会を計画したり、介護予防に関するパンフレット配布等をしたりしています。また介護予防に関するボランティア育成・支援もこの事業に該当します。

二次予防高齢者事業では、基本チェックリストを配布、回収します。できるだけ回収率をあげるために、訪問時に記入してもらったり、他の事業の時に配布したりと工夫します。二次予防高齢者への介入計画、教室の企画運営も保健師の役割です。その他、介護に関する相談業務もこなします。このように、保健師は介護予防に関する、個別相談から、介入、講演会の企画・運営まであらゆる業務をこなします。

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