看護師と胸腔ドレーン 看護のポイントと患者さんへの対応 まとめ

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ナースのみなみです。今日は、胸腔ドレーンを行っている患者さんと、その看護のポイントについて簡単に説明していきます。

胸腔ドレーンの目的って?

浸出液や血液、乳びなど、手術や肺の損傷によって貯留した浸出液を、胸腔内から取り除くことを目的としています。また、空気を除去することで、気胸を予防するという目的もあります。

明日から使える!看護師が行う、胸腔ドレーンの看護のポイント

胸腔ドレーンの挿入直後は、急に大量の排液が起こり、患者さんの血圧が急激に低下することがあります。呼吸状態・血圧・顔色・ふらつきを観察して、ショックに対応できる準備を整えておくことが大切です。

接続ドレーンを挿入した時は毎回、設定圧やエアリークの観察を行います。設定圧が高すぎると、吸引しすぎてしまい、肺の損傷や縦隔の動揺、出血を引き起こす原因にもなります。

水が足りない場合は、必要な量のワッサーを注射器で入れていきます。この際、18Gだとゴムの部分に穴が開いてしまうこともあるため、22G前後の針を使用することがポイントです。

気胸の患者さんはエアリークがありますが、それ以外の場合、エアリークが見られる場合は何らかの原因が考えられます。ドレーンに穴が開いていたり、接続が外れていることも考えられます。ライン挿入部を観察して、異常がないか確認しましょう。

明日から実践する!胸腔ドレーンをしている患者さんへの対応

胸にチューブが入っていたら、誰でも不安になるものです。患者さんのほとんどが、初めて胸腔ドレーンを入れるので、不安が軽減できるような説明を心がけましょう。

穿刺のリスクや目的については医師から説明を受けていますが、必要に応じて、再度医師から説明を受けられるように環境を設定することも大切です。

患者さんが不安の表出ができるように、挿入後は訪室を頻回に行うようにしましょう。また、状態についても適時説明を行い、心配なことがあるかどうか確認していきます。

胸腔ドレーンは、呼吸器系の病棟に入院している患者さんによく見られます。看護師はいつも目にしていることですが、患者さんにとっては初めて体験することなので、患者さんの気持ちになって援助することが必要ですね(^^)

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