看護師基本技術 血圧の測定方法とアセスメントのポイント まとめ

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

看護師みなみです。今日は、血圧について説明していきます。血圧管理はナースのルーティンワークの一つ!常に根拠を持って血圧のアセスメントを行いましょう。

ナースの基本技術!血圧の測定法は?

まず、ゴム嚢の中央は上腕動脈上にくるようにしましょう。指が2本くらい入る程度の隙間を空けて、マンシェットを巻きます。

血圧測定時は、マンシェットは心臓と同じ高さにすることが大切です。心臓より高い位置だと、実際の値より低くなってしまいます。逆に、心臓より低いと、高い値が出てしまいます。

ステートを用いて自分で聴診することが、一番正確な値を得る方法です。この時、コロトコフ音が聞こえたところが最高血圧で、消えた時が最低血圧です。

そもそも、血圧って何だっけ?

血圧は、血液が血管を通るときにかかる圧力のことを言います。血圧を測るのは動脈でしたよね。拡張期血圧と収縮期血圧があります。

収縮期血圧とは、心臓が収縮して、大動脈から全身へ血液が流れる時に血管へかかる圧力です。全身へ血圧を送り出すために、血管には最大の圧力がかかります。拡張期血圧とは、心臓が拡張して心室内に血液を溜め込む時の圧力です。収縮期とは逆に、最小血圧となります。

血圧の変動因子は?

血圧=心拍出量×末梢血管抵抗で決定されます。つまり、心拍出量が多い(血液が多い)と血圧は上がります。また、動脈硬化によって末梢血管が硬くなってしまったり、アテロームで内腔が狭くなっていると、血管抵抗が上昇して血圧も上がってしまいます。

低血圧・高血圧時の観察項目とアセスメントのポイント

血圧が低い時は、めまいや頭痛といった症状の有無を確認しましょう。めまいがうる場合は転倒する可能性も高いので、無理に独歩させないことが大切です。術後で臥床期間が長かった人が起き上がる際は、起立性低血圧を起こしやすい傾向にあります。初回歩行時は特に注意して、患者さんと一緒に歩行するようにします。

高血圧の原因は様々です。運動後や排便後に高くなることもあるため、いつもの値より高い時は時間を空けて測る必要もあります。また、左右差があれば血管が狭窄していることも考えられるため、左右差に注意しましょう。

血圧の正常値は130/85以下ですが、個人差があります。患者さんのいつもの値を把握しておくことも、アセスメントする上でポイントになってきます。血圧計は、看護師の必需アイテムの一つ。かっこよく使いこなせるようにしましょう(^^)

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