精神科ナースが教える統合失調症の各期の特徴と治療法 まとめ

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精神科看護師みなみです。今日は、統合失調症の各期の特徴と治療法について解説していきます。

精神科ナースが教える!統合失調症の症状

私は精神科で勤務していますが、統合失調症の患者さんは長期入院していることが多く、各期によって症状も異なることを目の当たりにしています。統合失調症の経過は寛解状態になるもの、波状の経過になるもの、欠陥状態になって人間荒廃に至るものなど、個人差があります。病型は3つに分けられます。

破瓜型では、意欲減退、感情鈍麻、思考障害を中心とした、人格変化が見られます。

緊張型では、興奮、昏迷、拒絶が主症状です。

妄想型では、幻聴や妄想を主症状としており、意欲や感情面の障害は少ないとされています。

統合失調症の各期の特徴って何だっけ?

統合失調症には、急性期と慢性期があり、それぞれで特徴が異なります。

急性期では、幻覚・妄想・興奮を伴う行動異常(陽性症状)が出現します。慢性期では、陽性症状は減退し、社会的な接触を避けて、孤立・自閉・感情鈍麻などの陰性症状が目立ってきます。

統合失調症の治療法ってどんなの?

統合失調症の治療は、抗精神病薬による薬物療法が中心です。慢性の経過をとる人に対しては、作業療法、レクリエーシション療法、SSTなどの社会復帰活動を行います。

抗精神病薬には、リスペリドンなどの非定型抗精神病薬、クロルプロマジンなどのフェノチアジン系薬物、ハロペリドール等のブチロフエェノン系薬物があります。自己判断で薬物治療をやめないことが大切です。

統合失調症の看護のポイントは?

患者さんの訴えをよく聞いて、内容におかしなところがあっても否定しないことが大切です。その体験をすることで患者さんが苦しんでいるのであれば、それを受容・共感する姿勢が必要です。

薬の疑問があるなら、十分な説明や配慮を行い、不安が軽減されるように援助しましょう。また、副作用の出現に注意し、副作用によって生活に支障が出るようであれば、医師と相談して薬の調整をしていくことも大切です。

統合失調症の看護は個人や各期によって異なるので、教科書通りの看護が通用する場面ばかりではありません。ある程度の経験も必要なので、積極的に患者さんと関わっていくことが大切ですね(^^)

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