精神科ナースが教える、うつ病の病態生理から看護まとめ!

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

看護師みなみです。私は精神科で勤務しています。今回は、精神科に多いうつ病の病態生理や看護についてまとめていきます。

精神科ナースが教える!うつ病ってどんな人がかかるの?

うつ病になりやすい傾向にある人には、性格や、置かれている状況にも特徴があると言われています。

  • 強い義務感、責任感
  • 引っ越しや転勤などによる環境の変化
  • 几帳面
  • 昇進

これらのことをきっかけに、うつ病を発症する人が多いようです。つまり、うつ病とは、誰もがかかり得る病気だということを理解しておく必要があります。

また、看護師もうつ病で休職・退職する人が多いので、症状に早く気付くためにも、仲間同士のコミュニケーションが必要になってきます。

うつ病の病態生理!脳内では何が起こってる?

うつ病の人の脳内では、セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が低下しています。これらが低下すると、意欲や気分をコントロールしている脳の機能が正常に働かなくなり、うつ病を発症します。

したがって、うつ病の治療では、これらの神経伝達物質を増加させることによって、抑うつ症状を改善させています。

精神科では、うつ病患者さんにどんな看護援助をしているの?

抗うつ剤の効果が出現するまでは2週間かかります。そのため、効果が見られないからといって患者さんが内服を中断しないよう、援助していきます。

うつ病の患者さんに対して、叱咤激励は厳禁です。患者さんは既に、長い間辛い気持ちを抱えて生活してきています。それを共感・受容することで、希死念慮が増加しないように注意することが大切です。

患者さんの自立を促すために、消化器症状や睡眠状況などを自分でモニタリングできるよう指導していきます。急性期の場合は何もやる気が起きない状態なので困難ですが、内服によって症状が改善さりてきたら、セルフケアできるように指導していきましょう。

自殺未遂の既往がある患者さんは、また自殺を図るリスクがあります。特に注意して観察していくことが大切です。

うつ病の看護は慣れるまで大変かもしれません。しかし、元気になって退院していく患者さんを見ると、仕事にやりがいを感じられますよね(^^)

精神科看護の記事まとめ

いろいろと精神科看護の記事がありますので、みてくださいね。
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