急変時の対応どうする! ドクターの呼び方について

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

看護師みなみです。病棟で夜勤をする時に特に心配なのが、患者さんの急変ですよね。ベテラン看護師なら対応に慣れている人もいますが、新人ナースにとっては夜勤中の急変にどう対処していいのか戸惑ってしまうものです。今日は、急変時の対処法について簡単にアドバイスさせていただきますね(^^)

ちょっとおかしい。でも、誰に伝えればいいの?

夜間のラウンド中、患者さんの様子が少しおかしい気がする。バイタルを計測したら、昼間の値とちょっと違うけど、一応は正常範囲内。でも、何か変。そんな時、いつ、誰に、何を報告・相談したらいいのか考えてしまう新人ナースが多いです。

自分一人の視点では些細なことだったとしても、複数の看護師の視点でアセスメントすれば、大切なサインを見逃さずにキャッチすることも出来ます。早期に異常を発見することで、重症化を予防することにもなりますね。

新人ナースの場合、判断に迷ったら一人で悩まずに、些細なことでも先輩ナースに報告・連絡・相談することを忘れないようにしましょう。

医師に報告する時は、何を伝えればいいの?

緊急こそ、迅速かつ正確な対応が予後を判断することになります。医師への報告法はSBARが主流でしたが、最近はIdentify(報告者の自分を名乗る)とConfirm(復唱確認)を追加したISBARCが基本となっています。ISBARCによる報告法について解説します。

I:Identify:患者さんと自分の名前
急変時の報告は電話がメインですが、電話ではまず自分の所属と氏名、患者さんの氏名を伝えましょう。例)「私はA病棟看護師のBです。C病棟○○号室のDさんが・・・」

S:Situation:患者さんの状況
患者さんの状態を伝えます。例)「ショック状態です」

B:Background:経過
患者さんの入院理由や入院目的、入院から現在までの経過について簡単に報告します。ここでは、特にポイントとなるS情報(患者さんの訴え)やO情報(V/S、意識レベル、身体所見)を伝えます。

A:Asessment:状況のアセスメント
観察したことに対する判断を伝えます。例)「心電図によると、Afを起こしています」「心筋梗塞かもしれません」

R:Recommendation:具体的な要望
報告した看護師は、どのような対処が必要だと思うか、その内容を医師に伝えます。例)「O2濃度を上げたほうがいいですか?」「輸血の準備が必要ですか?」

C:Confirm:指示受け内容の復唱
電話で指示受けをした場合は、内容をメモに書いておくことも大切です。例)「では、5分後に病棟に来ていただけるのですね」「ラシックス20mgを側管から投与ですね」

緊急時の対応は緊張して当たり前です。場数を踏んでいても緊張することはあります。アセスメントに自信が持てないこともありますが、看護師である自分の判断に自信を持って対応に臨みましょう!

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