看護師が教える、ナースのための心電図の読み方

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

メンズナースです。

心電図はまず何を見ればいい?

心電図を見ると、何だか一つだけとがっている部分の繰り返しのように見えますね。 ずっと見ていると、ノコギリのような形をイメージするのではないでしょうか。 しかしながら、実はそのノコギリのイメージが重要なのです。 心電図の正常波形とは、正常洞調律とよばれるもので、ギザギザが一定かどうかを見るのですね。

簡単に言うと、電車が通る音、「ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン」の繰り返しということです。 つまり、「ガタンゴトン、ゴトン、ゴトン」は異常だということです。 ということは、もちろん、一般の方でも心電図を読み取ることが可能です。 一定のリズムかそうでないかで不整脈がわかるわけですから、小学生でもわかるでしょう。それを視覚的にみるのがR波です。心電図波形のどの部分かというと、一番とがっている部分ですね。 ノコギリで言うと、チクっと痛いところです。心電図を見るときは、まずR波とR波の間隔が不整かどうかを見てみましょう。

R波とR波が一定であれば正常?

心電図のギザギザしている部分が、一定であればリズムも一定ということですから、正常と判断しやすいですね。 しかしながら、その間隔も重要です。R波からR波まで1秒間隔だとすれば、1分間で60回の脈拍となります。R波からR波まで0.5秒であれば、1秒に2回の心臓が駆出するわけですから、1分間で120回の脈拍です。つまり、頻脈や除脈を観察することができるのですね。

さらに、R-R間隔が不整で除脈ともなれば、Ⅱ度房室ブロックやⅢ度房室ブロックを疑うこともできるでしょう。 なぜなら、Rの前と後を含むQRS波が欠損しているわけですから、心臓が一時的に駆出していないことがわかります。

不整脈と看護の結びつきの例

QRS波が欠損は、モビッツⅠ型あるいはⅡ型、洞不全症候群の観察することができます。 特に突然のQRS波の消失は、心臓が駆出してないことで必然的に除脈となります。 それは、脳にも血流がいかないことを示しているわけですから、ふらつきやめまい、 あるいは失神の観察を看護のポイントとして考えることができますね。

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