現場で使える傾聴の看護理論とその効果

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精神科看護師えつこです。傾聴の視点からみる看護師の基本的態度について振り返っていきます。

カール・ロジャースの必要三条件

アメリカの心理学者であるカール・ロジャースは必要三条件を以下のように提示しています。

  • 無条件の肯定的配慮
  • 共感的理解
  • 自己一致

無条件の肯定的配慮・共感的理解・自己一致は、看護師の基本的態度にも大きく関係してきます。

病んでいる患者は悩みや問題をたくさん抱えています。

問題が山積みになるとパニックを起こし、そのたくさんの問題に押しつぶされてしまいます。

そして本来もっている健康的な部分にまで影響が及んでしまうのです。

傾聴は患者の話を鏡のようにすべてを包み込んでいきます。鏡というのは患者の言葉を看護師も言語化して理解を示します。患者も看護師がしっかりと聞いているのかを見ていますから、温かな眼差しで聞くことが大切なのです。

そう改めて考えてみると、本当に難しい傾聴スキルなのです。

無条件の肯定的配慮

無条件の肯定的配慮は一般的に受容とよばれるものです。

患者の訴えをあるがまま無条件に受け入れて、温かい肯定的態度で接していくことが求められてきます。

簡単なようで実はとても難しい技法となってきます。

決して看護師の価値観や人間観が中心ではありません。患者自身の個性をそのまま素直に認める姿勢でもあります。

すなわち、無条件に積極的かつ肯定的に興味や関心を寄せていくことですね。

共感的理解

患者が今いったい何を感じ何を考えているのか?

その内的感情に私たち看護師も共有し理解していかなくてはいけません。

カウンセラーは他人に感情移入できる感性と柔軟さが求められてきます。しかし、同時に感情移入しすぎたばかりに、患者に巻き込まれてしまうことは本末転倒です。

そのため、カウンセラーは患者との距離感を大切にして、きちんと線引きをしておきます。

そう考えると、自分自身を客観的に分析していくことも、共感的理解には含まれているのかもしれません。

精神科看護師もカウンセラーと同様の態度が求められます。

カウンセラーの言葉や振る舞いがお手本になる場合もあるため、いいところはうまく吸収しましょうね。

自己一致

自己一致とは患者の心の迷いに受容し共感していくことになります。

仮に受容し共感できていても、心の迷いに目を向けていなければ、それは自己一致とはいえません。

すなわち、自己一致とは純粋に患者の心に向き合う姿勢ともいえますね。

そして自己一致は看護師自身が自分のクセや傾向を見つめる機会にもなってきます。

良かれと思って助言したアドバイスが、治療の妨げになってしまう場合もあります。

自分自身の性格や傾向を把握するためにも、ときには心理の世界でいうスーパービジョン(上司の指導)も必要になってきます。

看護師が現場で使う傾聴の技法、そこにはカール・ロジャースの考えがあったのです。

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えつこ
約10年間、消化器外科や内科、整形外科病棟、外来透析、循環器・呼吸器外科病棟の一般病棟で長らく臨床経験を積む。ダブルワークでイベント救護や訪問入浴の単発バイトにも携わっていた。その後、精神科病院に転向。認知症病棟に勤務している精神科看護師。病院の役員秘書も兼任。心理学に興味があり心理学士や心理相談員でもあり、日々学びに励む。
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