周手術期と看護 術後の観察ポイントと看護援助 まとめ

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看護師のみなみです。今日は、術後看護のポイントについて簡単に説明していきます♪

周手術期看護!ナースが出来る、術後の意識状態の確認法

手術中から麻酔や鎮痛剤の使用をする患者さんが多いので、意識が戻ったかどうかの確認は大切です。ナースでも、簡単に意識レベルを確認することができます。

患者さんに声かけした時、患者さんが看護師の手を握り返したり、開眼などの反応を示す場合、全覚醒していると言えます。開眼しなかったり、開眼してもすぐに寝入ってしまう場合を、半覚醒と言います。

術後の患者さんの観察ポイントって?

バイタルサインは重要ですね。特に体温は、炎症の徴候を知るための大切なサインです。また、血圧は疼痛に出血によって変動することも多いため、的確なアセスメントが必要ですね。術後は疼痛で苦しむ患者さんも多いです。痛みは交感神経を刺激することから、呼吸数が増加し、呼吸困難や無気肺の原因になります。痛みに応じて鎮痛剤の使用を医師と相談していきましょう。

麻酔によって消化器の運動が低下している患者さんにとって、消化器官が動き始めたかを確認することは大切です。腸蠕動音の聴取や排ガスの有無を確認しましょう。疼痛によって離床が遅れると、腸蠕動が抑制されてイレウスの原因にもなります。腹痛や腹部膨満感の有無を観察していくことも大切ですよね。

術後にする看護援助って何?

術後、意識状態が戻るまでは頻回に訪室しましょう。また、患者さんの意識が回復した時のことを考えて、ナースコールを手の届く位置に置いておくことも大切です。術後は家族が付き添っている場合も多いので、家族の不安を緩和するために、患者さんの状態について逐次説明するようにしましょう。

術後の看護援助で重要なのは、早期離床です。初回歩行時は、下肢静脈血栓が心臓や脳に飛んで塞栓を起こす場合もあるので、注意が必要です。疼痛緩和のための鎮痛剤を調整しながら、歩行を促していきましょう。

周手術期看護でも、術後看護は患者さんの快復において重要です。患者さんが元気に退院するために、適切な看護を行うことが大切ですね(^^)

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