看護師と褥瘡予防対策 体位交換の方法と観察ポイント まとめ

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

ナースのみなみです。今回は、看護技術の基本でもある体位変換について解説していきます。高齢者の入院患者さんが増えてきているので、褥瘡予防のために体位交換は看護の必須技術です!

褥瘡予防のための体位交換 その方法は?

体位交換の目的は、褥瘡予防の他にも、長期臥床に伴う苦痛の軽減や、血行障害の予防などです。また、長時間、同一部位が圧迫されることによって血管が生じることも予防します。

看護師が体位交換する時の観察項目って?

おむつ交換をして、そのまま体位交換をすれば、患者さんを何度も動かさずに援助が出来るので、苦痛の軽減になりますよね。この時、臀部の褥瘡や湿潤環境についてのアセスメントをします。褥瘡がある場合は処置を行い、湿潤している場合は撥水効果のあるジェルやクリームを塗布しましょう。

全身状態の悪い患者さんは、体位交換をしただけで呼吸や循環動態が大きく変化することもあります。また、人工呼吸器やラインがたくさん入っている患者さんの体位交換は、一人で行うのではなく、2人以上で行うようにします。

褥瘡好発部位があるので、その部分に発赤や湿潤を観察します。発赤が確認できれば、エアーマット等の使用を検討し、褥瘡が悪化しないようにすることがポイントです。

体位交換後は、体の下に麻痺側の手が巻き込まれていないか、ラインが巻き込まれていないかを観察します。

体位交換時の注意点のまとめ

麻痺がある患者さんの場合、麻痺側にずっと傾いていると、血行障害や褥瘡の原因にもなります。長時間の同一体位は避けるようにしましょう。

患者さんが自分で動ける場合は、自分で動いてもらうようにします。自立を促すことで事故防止にも繋がりますし、協力を得ることで看護師の身体的負担も軽減できますよね。

意識のない患者さんに対しても、声掛けを行いながら体位交換をしましょう。誰だって、無言で体の向きを変えられるのは良い気持ちがしません。意識の有無に関わらず、説明と同意を得ることは大切です。

体位交換は看護の基本ですが、患者さんの状態によっては注意が必要な援助です。きちんと復習してから日々の援助を行っていくことが大切ですね(^^)

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