臨床経験がある看護師が教える呼吸器内科の仕事内容や役割

呼吸器内科で働いていた看護師のしぃです。

呼吸器内科の看護師の仕事内容や役割

呼吸器内科には肺炎や喘息、慢性閉塞肺疾患(COPD)など呼吸に関わる疾患の患者さんが入院しています。
呼吸器内科の看護師の業務内容は一般的な病棟と同様に、バイタル測定や点滴、採血、保清、食事介助、診療の補助などです。

呼吸器疾患を患っている患者さんは、酸素療法を必要とすることが多いです。そのため、酸素管理を行う機会は他の診療科と比べると多いです。

近年、誤嚥性肺炎で入院される患者さんも多くいらっしゃいます。誤嚥性肺炎で入院となった患者さんの初期治療は絶食になることが多く、
24時間、補液が必要となります。消化器内科と比較すると少ないかもしれませんが、全科でみると点滴管理は多い科です。

また、喫煙が大きな原因であるCOPDは禁煙が重要になってきます。患者さんに禁煙の必要性や重要性を理解してもらい、
実際に禁煙できるよう指導を行うことも呼吸器内科の看護師の役割です。
COPDや喘息、誤嚥性肺炎の患者さんは繰り返し入院されることが少なくありません。

入院中のケアだけでなく、退院後の日常生活にも視点を当てて看護を行っていくことが大切です。

呼吸器内科の看護師の本音(大変さ/難しさ/やりがい/楽しさ/スキルの向上/仕事満足度など)

呼吸器内科の患者さんは胸腔ドレーナージや人工呼吸器の管理を必要とする場合があります。
重篤な患者さんもいますし、管理を誤ってしまうと重大な事故になってしまう恐れがあります。
そのため看護師には慎重な管理が求められます。

酸素管理は医師の指示のもと、必要な患者さんにはモニタリングも行い厳重に行われています。
COPDなどの呼吸不全の患者さんには、SpO2の下限だけではなく上限の指示もあり、管理が大変なこともあります。
もちろん急変もあるので、迅速で的確な対応が求められます。

しかし、重症ケアが必要であった患者さんの状態が回復し退院されたときの喜びは計り知れません。
また、在宅酸素療法(HOT)が必要になった場合には、様々な調整が必要になります。

自宅では酸素濃縮機、外出時には携帯用酸素ボンベの持ち歩きが必要となり、患者さんの生活は一変してしまいます。
もちろん火気厳禁なので自宅の間取りの確認も行います。必要に応じて訪問看護などのサービスの導入もします。
大変なこともありますが、患者さんが自宅で生活できるように整えるお手伝いができることはとてもやりがいを感じます。

スキルの向上を目指すのであれば呼吸療法認定士を目指すのも良いでしょう。受験資格は看護師実務経験2年以上です。

呼吸器内科におすすめな参考書

呼吸器内科で働く看護師に、おすすめな書籍として次のようなものがあります。

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