現役看護師みなみです。今日は、輸血の実施方法について、クロスマッチのことも踏まえて書いていきたいと思います(^^)
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交差適合試験って何だっけ?
交差適合試験(クロスマッチ試験)とは、輸血する前に行う検査のことです。この試験によって、受血者と供血者の反応を確認し、輸血による副作用の有無を確認することです。
検査結果が陽性である場合は、輸血によって凝集、溶血が起こる可能性が高いため、輸血を実施できません。
交差適合試験には主試験と副試験があります。主試験では、受血者の血清と供血者の血球反応を確認します。副試験では、受血者の血球と供血者の血清の反応を確認します。二つの試験において、反応が両者とも陰性であることを確認した場合に、輸血を行います。
輸血実施時のポイント まとめ
輸血開始から5分は、必ずベッドサイドで患者の状態を観察します。輸血開始から15分後にも、再度、患者のバイタルサインや状態を観察します。
リスク管理のため、輸血の準備、実施、副作用の確認を行うときは、施行した医療者の名前と施行時間を看護記録に残します。
輸血後に注意したい!重大な副作用
輸血には次のような重大な副作用が伴うことがあるため、副作用の出現に注意を払う必要があります。溶血性副作用の急性症状として、
- 背部痛
- 悪寒戦
- 体液貯留
- 浮腫
- 息切れ
等です。死亡例が報告されていることもあるので、観察項目としてはこれらの症状の有無を見ていきます。非溶血性の副作用としては、急性のものに
- アナフィラキシーショック
- 細菌感染症
- 輸血関連急性肺障害
- 循環不全
等があります。いずれの場合も、副作用が出現したらすぐに輸血を中止し、医師に報告しましょう。遅発性の副作用としては、
- PT-GVHD(輸血後移植片対宿主症)
- 輸血後ウィルス感染
等があります。
感染症の有無を確認するために、感染徴候の観察や定期的なバイタルサインの測定によって、早期に副作用出現を発見していくことが大切ですね。
輸血の知識は、いつ必要になるかわかりません。患者さんの急変時に対応できるよう、定期的に知識・技術の復習をしておくことが大切ですよね♪
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