小児科、緊急外来の勤務経験ありのメンズナースです。用語を紹介します。^^
小児科の場合
sppression(サプレッション):骨髄抑制。
白血病の治療では、抗がん剤を使用します。 そのため、白血病細胞だけではなく、正常な細胞も抑制してしまいます。 それは、体の大切な細胞である白血球や赤血球、血小板などです。 血液データが良くない時は、サプレッションが原因で…などといった言い回しをします。
Hydration(ハイドレーション):水分負荷。
簡単に言うと、脱水の逆ですね。主に白血病の治療に用いられる治療法です。 抗がん剤を使用すると、がん細胞は壊れて、その破片がつまり、尿が排泄できないなど、腎不全となることがあります。その名も、TLSといって、tumor lysis syndrome、いわゆる腫瘍崩壊症候群です。 この予防のために、水分を付加して、可能な限り、排尿ルートを確保していくのですね。
ERの場合
DC(Direct Current Defibrillation):一般的にディーシーと呼ばれる、直流除細動です。
心肺停止状況になってしまった患者さんや不整脈が戻らない患者さんに対して使用します。 もちろん、病棟にもありますが、使用頻度としては、ERが一番多いのではないでしょうか。
CPA(cardiopulmonary arrest):シーピーエー、いわゆる心肺停止状態を意味します。
おそらく、ERでは一番よくつかわれる略語だと思います。 救急隊からの連絡を受けるときもCPAと言われますし、また医師に伝えるときもCPAと言います。 CPAという言葉を聞くと、その前後がイメージできますので、とても緊張が走りますね。
Vf(Ventricular fibrillation):ブイエフと呼ばれる、一番恐ろしい致死性不整脈です。
その名も心室細動というもので、全身と肺に血液を送る心室が機能しない心臓の波形です。 ERでは、しばしば見られる心電図波形ですが、何度見ても緊迫した状況が想起されます。 このような状態の時に、DCを使用して、不整脈の改善を期待するのですね。
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