ナースのみなみです。今日は、褥瘡になってしまった患者さんのアセスメントについて解説していきます。
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看護師は褥瘡を見ることが多いの?
急性期、慢性期の病棟を問わず、看護師が褥瘡を見つけることは多いですよね。特に寝たきりの患者さんが多い療養病棟や介護施設では、褥瘡は頻繁に目にします。看護師をやっていれば決して珍しくないのが褥瘡(デク、デクビ)ですね。
DESIGN-Rでは何かを評価するの?
DESIGN-Rには、次に掲げるいくつかの項目があり、それらを評価することによって褥瘡の重症度を分類します。
- Depth(深さ)
- Exudate(浸出液)
- Size(大きさ)
- Inflammation(炎症、感染)
- Granulation tissue(肉芽組織)
- Necrotic tissue(壊死組織)
- Pocket(ポケット)
以上を総合的に評価することで、褥瘡の程度を把握していきます。
褥瘡発見!NPUAPのステージ分類だと、どこに当てはまる?
NPUAPのステージ分類では、各ステージによって褥瘡の重症度を分類しています。
Ⅰ度は局所の発赤のことです。表皮の剥離やびらん形成が見られます。
Ⅱ度は皮膚に潰瘍ができている状態のことを言います。真皮までの皮膚が欠損しており、水泡形成が見られることもあります。ここでは皮膚感染を起こしやすいので、清潔に気を付けなければなりません。
Ⅲ度は皮下組織にまで達する欠損が見られることです。
Ⅳ度は、筋肉や骨までの損傷を言います。ここまで損傷が達してしまうと、骨髄炎や敗血症を発症するリスクも高いです。
褥瘡の処置って?
褥瘡の処置は、深度によっても異なります。ここでは、Ⅰ度とⅡ度の褥瘡の処置について説明します。
Ⅰ度では、発赤があって浸出液がない場合、ドレッシング材を貼って摩擦から皮膚を保護しましょう。貼付したフィルムには日付を明記して、1週間ごとに新しいフィルムに交換して清潔を維持することが大切です。
Ⅱ度では、浸出液があって感染が見られない場合、石鹸で皮膚をやさしく洗浄します。その後、デュオアクティブ等を使用してフィルムを貼付します。日付を明記して、3日から1週間程度で交換するようにしましょう。
褥瘡は、早めの処置が予後を左右します。また、出来てしまった褥瘡は適切な処置をすることで悪化を予防できるので、看護師による定期的な観察と処置が大切です(^^)
褥瘡の看護師みんなの知恵袋まとめ
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