現役保健師が伝授する、将来を見据えた看護/保健の英語論文の書き方(大学院)

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

保健師あるぱかです。今日は、英語論文の書き方について紹介しますね。

どんな論文を書けばいい?

世の中には様々な種類の論文があります。

  • 大学の紀要
  • 日本語論文(査読あり/なし)
  • 英語論文(査読あり/なし impact factorあり/なし)

せっかく大学院に進学したので、impact factor(IF)付の英語論文雑誌への投稿に挑戦してみましょう! 将来、研究者としての道に進む場合、どこの雑誌に自分の論文が掲載されているか、実績は評価で大変重要です。

IFとは、その雑誌の影響度や掲載されている論文が、どれくらい引用されているかを数値化したもので、数値が高いほど良い雑誌と言われています。IFがついていない雑誌もたくさんあります。自分の論文の投稿先だけでなく、参考論文の信頼性の指標にもなりますね。

どんな雑誌にどんな論文を投稿すればいい?

まずはPUBMEDで、自分の研究分野をキーワードで検索すると、実にたくさんの研究論文が表示されます。

● PUBMED
Home - PubMed - NCBI

そこで、興味のあった論文はどんな雑誌に掲載されているか、誰が書いているかを知り、雑誌の特長・研究分野でホットな人、最新情報を知ると良いでしょう。 PUBMEDに掲載されている日本語論文もあります(英語要旨)。

論文の引用論文、またその引用論文を読む

キーワード検索結果、膨大にある論文数。全部読むなんて無理!私は気になった論文の気になる箇所で引用している論文を追います。

さらに、その引用論文の引用論文……とたどると、複数の論文で引用されている論文や、その研究分野の流れがおおまかにわかります。論文を書くとき以外にも、参考論文を読むオススメな方法です。

英語論文書き方のコツ

自分の研究と似ている論文が多く掲載されている雑誌社が見つかれば、いよいよ本論文の作成開始です。 まずは、雑誌社の「投稿規定」を熟読します。論文の種類別に、文字数、引用文献数と標記方法、図表数が決められています。

原著論文の構成は「はじめに」「方法」「結果」「考察」「結論」です。まずは、書き進めやすい「方法」と「結果」を書いて研究結果を整理します。

次に時間と頭をつかう「はじめに」「考察」を書きます。上で書いた方法で探した論文を引用しながら書き進めていきます。

英語表現のコツ!

英語で論文を書くとなると、とてもハードルが高く感じますが、コツをつかめばそんなに難しくありません。 私は、参考論文で使えそうな言い回しはノートにうつして、困った時に見返すようにしていました。

「このフレーズで自分が言いたいことが伝わっているか」を確認する時は、Google scholarでそのフレーズを検索し、実際に論文で使われているか、そして同じ意味をなしているかを確認しました。学術的な英語表現は、辞書では中々載っていないので、 実際の論文で確認できるこの方法はとてもオススメです。また、解析方法の書き方も同じ方法で確認しながら書き進めました。他にはアルクでも検索できます。

英語論文なんてぜったい無理!と言う方は、お金がかかってしまいますが、日本語論文を英語論文に書き直してくれるサービスもあります。

論文を書く時のおすすめ書籍とサイト

さいごに、おすすめの書籍とサイトを紹介しますね。

1.「医療統計」わかりません!! 五十嵐 中 他  東京図書

 

2.わかってきたかも!?「医療統計」 五十嵐 中他 著 東京図書 医療統計のキホンのキがわかりやすく解説されています。

3.国際誌にアクセプトされる医学論文―研究の質を高めるPOWERの原則― Daniel.W.Byme 木原正博 訳 メディカルサイエンスインターナショナル  研究デザイン、論文の書き進め方を章ごとにわかりやすく書かれています。英語論文を書く人は必ず持っています。

 

4.Google scholar

Google Scholar

 英語フレーズを調べる時に使います。その他、ある文献はどんな論文に引用されているか、逆引きも可能。

5. Pubmed  論文検索で必ず使うサイト。

6. アルク  英語フレーズに迷った時にお世話になります。例文が豊富なのがうれしい。

いかがでしたか?私も最初は英語論文なんて書けない!と思っていましたが、少しずつ書けるようになってきました。せいかくなら英語で書いて、世界中の人に自分の論文を読んでもらいましょう♪

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