写真でわかるフィジカルアセスメントによる呼吸音聴取のポイント!

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呼吸音を聴取することは、小児から高齢者まで老若男女問わず、急性期から慢性期まで多くの病気に必要とされる看護技術です。 フィジカルアセスメントを利用した呼吸音聴取のポイントを、看護師長がわかりやすく説明します。

聴診器のヘッドを正しく利用する

聴診器のヘッドはベル側と膜側に分かれています。

● ベル側
ベル側

● 膜側
膜側

ベル側は、低音を聴取するのに優れているため、心音を聴取するときに用います。 膜側は、高音を聴取するのに優れているため、呼吸音を聴取するときに用います。

聴診器を強く当てすぎると高音を聴取しづらくなるため、そっとやさしく当てることがポイントです。

代表的な呼吸パターンの異常

1、努力呼吸
努力呼吸
呼吸を行う場合は、通常横隔膜と肋間筋を使用していきます。 努力呼吸の場合は、胸鎖乳突筋などその他の呼吸筋を使用するため、胸鎖乳突筋や鎖骨上部の陥没が表れます。 呼吸が苦しい時には、肩が上下する肩呼吸や、鼻穴が大きくなる鼻翼呼吸が見られる場合があります。

2、シーソー呼吸・陥没呼吸
シーソー呼吸・陥没呼吸
通常時では、吸気時に腹部は下がり、呼気時に腹部は上がります。 シーソー呼吸・陥没呼吸では、腹部の上下が反対になります。 主な原因として、上気道の閉鎖で起こる呼吸です。

3、下顎呼吸
呼吸筋の疲労により、下顎のみが動いて呼吸します。 一般的には、死の前兆と呼ばれているため、最も緊急度の高い呼吸状態です。

フィジカルイグザミネーション技術のポイント

視診
患者さんを見るときには、一番初めに行います。 視覚・嗅覚・聴覚を用いて、体全体を客観的に見ていきます。 視診を行うときには、患者さんのプライバシーを配慮しながら、観察部分を露出し明るいところで行うのがポイントです。

触診
頸部から上半身全体を両手で触れていきます。皮膚の状態だけではなく、温度や振動やスリルの有無を確認することが必要です。 触診を行うときには、手の部位によって観察場所を変えていくと適切に行えます。 指先は脈拍などの内部、指の付け根は振動やスリル、手の甲は温度に適応しています。

● 触診-指先は脈拍などの内部、指の付け根は振動やスリル
触診・指先は脈拍などの内部、指の付け根は振動やスリル

● 触診-手の甲は温度
触診・手の甲は温度

打診
打診2
身体をたたくことによって、音で内部の状態を把握します。 正常な肺であれば、空気を大きく含んでいるため、「ポン、ポン」という清音を聴くことができます。 鈍い濁音や高い鼓音が聴かれ場合には、呼吸器疾患の可能性があります。 打診を行う方法は、右利きであれば、左中指をしっかりと身体に固定し、右中指ですばやく左中指の遠位指節間関節を軽く叩くことがポイントです。

聴診
聴診器を使用し、上半身全体を聞いていきます。 上部から下部にかけて、左右交互に聴診していくことがポイントです。

フィジカルアセスメントによる呼吸音聴取で大切なこと

呼吸音聴取するには、身体を見て・聞いて・感じることが大切です。

五感を最大限に利用して、異常の早期発見を行えるようにしましょう。

執筆ライター:長谷川

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長谷川
回復期(泌尿器・腎臓内科・消化器腫瘍)の複合と、産科(GCU)、精神科あとは介護施設での経験があります。看護師長として働きながら、保健師の資格も保有しており、保健師の一環としていろいろな病院へ出向きメンタルヘルスケアにも携わっています。
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