現役ナースみなみです。輸液管理は看護師の大切な役割の一つです。持続輸液の一時中断に欠かせないのがヘパリンロックですが、今回は、このヘパリンロックについて、ポイントや看護師の主技についてまとめていきます。
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どんな目的でルートをロックするの?
持続点滴を中断する際、再度静脈穿刺が難しいという場合など、刺入部をそのまま残しておくことがあります。この時、静脈内に留置したルートの血液が凝固しないように、ヘパリン加生食や生食を、延長チューブに充填します。
つまり、輸液等の中断時にはカテーテル内に逆流した血液が凝固し、血栓を形成してカテーテルを閉塞させるリスクがあるため、血液凝固阻止作用のあるヘパリンを使用するのです。
ロックに使う薬剤にはどんなものがある?
ロックに使用する主な薬剤は、
- ヘパリンロック(ヘパリンナトリウム製剤を用いる)
- 生食ロック(生理食塩水を用いる)
があります。ヘパリンの常用は、血小板減少症や血栓塞栓症、または出血といった合併症を引き起こす可能性が高いと言われています。また、作り置きによる感染という医療事故の報告もあるため、取扱いには十分な注意が必要です。
末梢静脈で生食ロックを使用する場合は、陽圧フラッシュをかける必要があります。一般的に、生食ロックを使用することのエビデンスは不足しているため、ヘパリンロックが使用される例がほとんどです。
ヘパリンロックの主技 まとめ
血液凝固異常のある人の場合、ヘパリンロックは禁忌なので、事前に確認しておきましょう。
ロック前に、閉鎖式輸液システムのプラグ部分や、三方活栓のハブの空気を抜いてから実施します。これは、空気が残っていることで、血管内留置カテーテル内にヘパリンを充填させるためです。
ヘパリンロックは看護師が日常的に行っている看護業務の一つですが、誤った方法で実施してしまうと、感染や合併症といった、患者さんが不利益を被る事態が発生します。
また、常に留置針を入れている患者さんのストレスは多大であることを理解して、患者さんに寄り添う言葉かけも大切ですよね(^^)
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