精神科の患者さんの特徴 症状や性格はどんな人が多いの?

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精神科ナースみなみです。精神科に通院・入院する患者さんに持たれるイメージは、怖い・理解できないといったマイナスの場合が多いようです。でも、視点を変えて見ることで、精神科の患者さんのユニークさ・純粋さに惹かれて精神科看護を目指す人も多いんですよ(^_^)

今日は、精神科の患者さんの特徴として、症状や性格について特に詳しく書いていきたいと思います♪

精神科の患者さんの特徴 患者数は増加傾向!?

精神科の患者数は、年々増加していると言えます。厚生労働省のデータによると、平成14年には250万人だった精神科患者数が、平成23年は320万人まで増加しています。患者さんの疾患名としては、多い順から、うつ病、統合失調症、不安障害、認知症となっています。

精神科の患者さんの症状と性格

単極性うつ病の患者さんには、自殺企図や昏迷等の症状が見られます。神経質で完璧主義、真面目で何事にも一生懸命取り組む性格の方に多い傾向にあります。また、このような性格の方はストレスを溜め込みやすいせいか、アルコール依存症や薬物依存症などの依存症を発症する傾向が強いと考えられます。

双極性うつ病の患者さんは、うつ状態と躁状態を繰り返しています。躁状態の時には多幸感が強く、常にハイテンションで昼夜関係なくエネルギッシュに行動します。誇大妄想によって自分は何でもできると思い込み、同様の症状が見られる統合失調症患者さんと喧嘩になることもあります。

精神病と言われるうつ病・統合失調症の患者さんに現れる症状には、個人差があります。身体疾患と異なり、一括りに症状=病名と結びつけることはできません。

ミニコラム:精神科は患者同士や看護師の恋愛があるって聞くけど、本当なの?転移・逆転移??

精神科病棟では、女性患者が男性看護師に恋愛感情を抱くことがあり、これを転移と言います。転移とは、患者が過去に出会った人物に関する感情・態度を医療スタッフに向けることです。

好意を抱かれて嬉しくない人はいませんよね。しかし、精神科の患者さんは病気の影響によって転移を起こすことも珍しくないため、治療に悪影響だと考えられる場合、ケースカンファレンスのテーマとして対処法を話し合うこともあります。

精神科の患者さんは、精神症状が悪化すると医療スタッフや患者さんに暴力を振るうこともあります。しかし、これは病気のせいでこのような行動しているのだということを覚えておいてください。

精神症状が落ち着けば、彼らはくったくのない笑顔を私たちに見せてくれ、誰よりも優しく純粋な心を持っているのです。その純粋さゆえに脆く傷つきやすく、彼らが少しでも生きやすいように援助するのが、私たちナースの仕事だと考えます。

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