ナースのみなみです。
私は、日本とカナダの病院で働いていました。
今回は、海外医療と日本医療の違いについて紹介していきたいと思います(^_^)
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日本と海外の病院の違い
日本と海外では、医療制度そのものが違います。
私が看護助手として働いていたカナダでは、総合病院などの大きな病院は、救急患者の処置や大掛かりな検査、手術を施行する場所であり、一般の患者さんは受け付けていませんでした。一般の患者さんは、居住区のクリニックにいる掛かりつけの「ホームドクター」に診察予約を取り、ホームドクターの診断で、専門医や病院を紹介してもらうというシステムでした。
しかし、日本と同様に医療従事者は不足しており、大きな病院での手術ともなれば、半年待ちということも珍しくない状況です。
カナダの特徴として、移民の国でもあるので、医療を受ける側も提供する側も、様々な人種の人がいました。
日常的にいろんな価値観を持った人に出会えるので、医療現場でも「その人らしく生きる」ことの実現が、日本より幅広く実践されていると思います。
日本とカナダの介護の違い
カナダは福祉国家と言われるほど、福祉が充実しています。
税金や年金も払いますが、その分、定年後は、誰もが老人ホーム等で手厚い介護を受けられます。
介護士は、常に不足しており、国外からの介護士の受け入れも積極的に行なっています。そのため、介護士の人種も様々。介護する側とされる側で、育った国が違うので、文化的理解は難しいことが多かったです。
日本とカナダの看護の違い
カナダの看護は、日本より進んでいると思いました。
なぜかというと、日本以上にカナダの看護師は専門職として独立した立場であり、社会的にも確立されているからです。平均賃金も、日本よりカナダの看護師のほうが高いです。
また、日本では最近やっと話題に上がるようになってきたナース・プラクティショナーですが、カナダでは既に制度が導入されています。
どちらで医療を受けたい?どちらで働きたい?
医療を受けるなら、断然日本の病院でしょう。日本とカナダでは医療設備は同等ですが、看護の質は日本のほうが高いと思います。日本の看護師さんは非言語的コミュニケーション能力が高いので、安心感があります。
逆に働くとしたら海外です。日本はサービス残業がまかり通っていますし、モンスターペイシェントや職場の人間関係など、ストレスが溜まりやすい労働環境だからです。
日本も海外も、それぞれの医療現場でメリット・デメリットはあります。 お互いの国のいいところを参考にしながら、看護の質も上げていきたいですね♪
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