精神科看護師えつこです。
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昨今の精神科医療とは?
精神科に入院されている患者様は、心がとてもデリケートで繊細な方が多い傾向にあります。
何気ない言葉一つで病状が一変してしまうこともあります。
病状が悪化すると身体合併症の引き金となり、意識障害の観察から全身状態まで広く求められてきます。
精神科は一般科に比べると急変が少ないと思われがちですが、決してそんなことはありません。
急変は昼夜問わずいつ発生するか分かりません。
一次救命処置(BLS)は最低限身につけておく必要があります。
病院によってはCV挿入やポート、ストマ増設をしているところもあります。
また近年はECT(電気けいれん療法)も積極的に行われています。
そう考えると内科的看護も求められてきますので、一般科を経験してきた看護師は現場では何かと重宝されます。
これからは認知症看護も求められる時代
高齢化社会に突入し精神科医療も急速に進化しています。
以前は統合失調症が大半を占めていましたが、ここ最近は認知症が新たな枠組みとなっています。
精神科単科の病院には認知症疾患センターが設置されており、認知症の鑑別診断が行われています。
高齢化社会を反映して鑑別診断待ちの患者様も急速に増加しています。
認知症治療病棟も常に満床状態でベット待ちの患者様がたくさんいます。
これからの精神科医療は認知症看護も求められてきます。
認知症看護は体力が必要とされてきますが、その分たくさんのやりがいや魅力があります。
異変を察知し状況を見極める能力が、認知症看護には強く求められてきます。
人生経験が役立つ精神科看護
医療は日進月歩の時代です。
昔の常識は非常識といわれるように、今の時代に合った看護の提供をしていかなくてはいけません。
スキルアップを兼ねて、自己研鑽として現場で役立つ資格取得をする看護師もいます。
私は約10年間一般科に勤務後、精神科で働いています。
「心理学士」の学位を得て、BLS・ACLSの資格を取得しました。
精神科看護はある意味、自分が歩んできた人生経験が思わぬところで生きてくることがあります。
資格取得ももちろん大切ですが、一見現場では無意味ともいえるような人生経験が開花するときがあります。
私が考える精神科看護って、今まで生きてきた人生経験からより良い看護へとつながっているのだと思います。
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