精神科看護師えつこです。大切な家族がトラウマで困っていたら、精神科ナースの私はこうします!
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傷ついた心の修復はまず受容から
私の大切な家族が過去のトラウマで困っていたら、まずは全てを受容することからはじめます。
傷ついた心はかなり繊細になっていますから、相手を否定することなど絶対にしてはいけません。
また原因を突き止めようと、色々と詮索したくなりますが、これも結果的にはNGになります。
原因を追究しても、傷ついた心は元に戻りません。
逆に相手を混乱させるだけですので、詮索することは極力控えます。
そう相手を受容することで、程好い距離感から安心感を与えることができますね。
安心感は傷ついた心の修復に良いアプローチをしてくれます。
そして傷ついた心を癒す効果にもつながってきます。
大切な家族だからこそ根気よく関わっていく
トラウマで傷ついた心の修復は、長い時間をかけてじっくりと向き合っていかなくてはいけません。
大切な家族の場合にはなおさらですね。
投げかける言葉一つ一つにも、慎重になっていかなくてはいけません。何気なく発した言葉一つが、心の修復過程に思わぬヒビが入ってしまうことさえあります。
そう無理に言葉を発しなくてもいいのです。
そこに安心感があれば、あなたの思いは自然と伝わるものです。
心療内科や精神科への受診について
日常生活が著しく支障をきたしている状態であれば、専門病院への受診がおのずと必要になってきます。
しかし無理に受診させたばかりに、かえって逆効果となってしまう場合があります。
傷ついた心を助長させてしまうこともあるため、慎重に対応していかなくてはいけません。
昨今、精神科医療において社会生活に適応できる最低限の能力が備わっていれば、無理に受診させなくてもOKであるといわれています。
いつも一緒にいる家族は、今出現している症状にマヒしてしまう場合もあるため、見極めが難しいかもしれません。
そんなときは身近にいる医療従事者である精神科ナースを頼ってみるのも一つの方法です。
また、家族が代理で病院を受診する方法があります。私が勤務する精神科病院にも、代理受診をしている家族がいます。家族も医療機関につながっていることで、安心感があるようです。
また「精神保健福祉センター」や「こころの相談窓口も、家族にとっては大切なソーシャルサポートにもなってきます。
これらの行政機関を上手に活用し、医療機関を紹介してもらう方法もあります。
あなたの大切な家族だからこそ、そっと温かく包み込んで上げたいですね。
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