看護師長をやっています。今回はストーマを使用している患者さんが社会復帰するために必要なことをまとめいきます。
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ストーマから漏れてくるけどどうしたらいいの?
手術による摘出した部分や体型によってストーマの大きさや場所は人それぞれ違います。 ストーマから漏れてくる一番の原因はしわによるものが大きいです。まずはストーマに直接連結するしわの深さを観察していきます。
座位で前屈していき、ストーマ周囲4cmに深さ3mm以上のしわがある場合は一般的なストーマ装具ではそこから漏れていく危険性が高くなります。
ストーマが人それぞれ違うため、ストーマ装具も数多くの種類があります。 漏れる可能性がある場合にはストーマ装具や貼り方を考えていく必要があります。
回復期におけるストーマ合併症
1、ストーマ浮腫
ストーマ粘膜・毛細血管・筋肉や脂肪組織に漿液集まり腫れた状態です。循環障害・低栄養や排便コントロールができていないときに起こります。 ストーマが傷つきやすい状態にありますので、ケアを行うときには十分注意していきます。浮腫が起きているときにはストーマ装具の切り口を大きくしていきます。
2、ストーマ静脈瘤
肝臓疾患により門脈圧が亢進され腸管と腹壁の静脈間にシャントが形成され出血した状態です。 出血箇所を圧迫止血し、創傷被覆剤を使用して覆っていくことが必要です。ストーマの接着部位がつかないようにストーマ装具の切り口は大きくしていきます。
3、ストーマ旁ヘルニア
ストーマ増設時に筋膜切開をした際に大きすぎることが原因です。また加齢に伴い腹圧の上昇で起こることもあります。
回復期の合併症としては一番多く例がみられます。
座位や立位時等にできるかぎり腹圧をかけないようにしていく必要があります。またストーマ装具の外縁をカットすることで腹壁に沿いやすくなり腹圧を軽減できます。現在ではストーマ用ヘルニアベルトがあるためそれを使用していくことも必要となります。
経済的には負担にならないか心配
ストーマについては種類によって1枚300円の物から600円する物まであります。 ストーマ装具の助成については1か月8600円を上限としてその1割負担で購入できます。
ストーマで生活を余儀なくされる患者さんは多くみられます。 しかし、そうした患者さんが社会復帰していくために個人に合った方法を考え指導していくことが大切になります。
執筆ライター:長谷川
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