看護師が身に付けたい輸血の準備方法 まとめ

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現役ナースみなみです。今回は輸血療法について、特に準備方法のまとめを書いていきます。

輸血用の血液製剤 どんな種類があるの?

輸血用の血液製剤には種類があり、血液型によってラベルの色分けがされています。血液製剤の種類は

  • 全血製剤(ヒト全血液)
  • ヒト赤血球濃厚液
  • 洗浄人赤血球浮遊液
  • 解凍人赤血球濃厚液
  • 合成血
  • 新鮮凍結人血漿
  • 人血漿版濃厚液

があります。

血液型の色分けとしては、

  • AB型は桃色
  • A型は黄色
  • B型は白色
  • O型は空色

と指定されています。

血液製剤によって違う!適応と注意事項

現在、全血製剤の適応については、適応の根拠が明らかにされていません。そのため、成分ごとの輸血が推奨されています。赤血球は、抹消循環の酸素供給と、循環血液量の維持のために用いられます。

血漿は、凝固因子の欠乏による出血傾向を改善させるために用いられます。現在使用されているFFP-LRは、容量が以前の1.5倍になっているため、過剰投与に注意が必要です。

新鮮凍血漿はマイナス20度以下での保存となるため、保管方法は注意しましょう。血小板は、血小板成分を補填することによって、出血を防止します。

覚えておきたい 輸血用血液製剤の略語や用語

輸血用血液製剤に表されている略語はたくさんあります。その中でも、以下の略語の意味を理解していると、緊急時にも戸惑うことなく輸血製剤を取り扱うことができます。

  • LR:leukocyte reduced(白血球を減少させた)
  • WB:whole blood(全血)
  • Ir:irradiated(照射済み)
  • RCC:red cells concentrates(赤血球濃厚液)
  • WRC:washed red cells(洗浄赤血球)
  • FTRC:frozen thawed red cells(解凍赤血球)
  • BET:blood for exchange transfusion(合成血)
  • FFP:fresh frozen plasma(新鮮凍結血漿)
  • PC:platelet concentrate(濃厚血小板)
  • HLA:human leukocyte antigen(ヒト白血球抗原)
  • CPD:citrate phosphate dextrose(血液保存液)
  • MAP:mannitol adenine phosphate(赤血球保存用添加剤)

輸血後は拒絶反応が起こることもあるため、観察を怠らず、バイタルサインも定期的に計測するようにします。血液製剤の副作用として、血液型不適合による溶血もあるため、慎重な看護が必要です。

診療科によっては、輸血は滅多に行わない行為かもしれませんが、もしもの時に混乱しないよう、復習しておくことが大切ですよね(^^)

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