精神科ナースみなみです。私は精神科病院に勤務しています。今回は、思春期外来に来院する患者さんの特徴や対応について、簡単に説明していきます。
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思春期外来って、どんな患者さんが来るの?
思春期外来に来る患者さんは、小学校低学年から高校生まで様々です。ほとんどの方が、保護者の方に付き添われて来院します。
患者さんの主訴で一番多いのが、学校に行けなくなったという不登校の問題です。また、何年ものひきこもりを経験した後に、やっと思春期外来に通院することを決めたという患者さんも珍しくありません。
精神的問題だけでなく発達障害などの心配があって来院する方もいます。実際に、友達とうまくコミュニケーションを図れない子が、思春期外来で自閉症と診断されるケースも増えてきています。
精神科ナースが教える!思春期外来の環境整備のポイント
思春期外来に一人で来る患者は少なく、ほとんどが親や保護者との来院です。初めての診察で緊張しているので、不安が軽減するような環境づくりを心がけましょう。
外来の壁には、子どもが好きな絵を飾ったり、児童書籍のコーナーを作るという環境整備も大切です。また、患者さんが看護師に気軽に話しかけられるよう、看護師は常に態度に気を使う必要があります。
バタバタと廊下を走り回ったり、眉間に皺を寄せて忙しそうに働く看護師には、誰も話しかけたくなくなりますよね。また、処置室の看護師の私語は、意外と廊下に聞こえているものです。細かな配慮をすることで、患者さんが安心して話せる環境を作りましょう。
明日から実践できる!思春期の患者さんへの対応法
患者さんは、ほとんどの場合、保護者と一緒に診察室に入ります。いったん、医師は患者さんと保護者の方二人に対して話を聴きますが、その後は保護者に退室してもらい、患者さんから直接話を聴きます。
これは、主訴の背景に保護者が関係している場合が多く、問題の保護者がいる前では子どもは本人を話せないからです。
外に出された保護者は子どものことが心配です。子どもの診察を待つ保護者の気持ちに配慮し、看護師は、状況に応じて保護者に説明を行っていく必要があります。
思春期外来に来る子どもたちの主訴は、一人一人異なります。家族構成や生育歴が複雑に絡んでいるケースも珍しくなく、保護者と子どもの両方に対する配慮が大切なのです。
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