精神科ナースみなみです。救急搬送でよく見るのが、過換気症候群の女性です。いわゆる過呼吸という症状ですが、過呼吸を繰り返す方の中には、パニック障害を抱えている人が多いと言われています。今回は、パニック障害のことや、その看護について簡単に解説していきます。
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パニック障害ってどんな病気?症状は?
パニック障害を疑って、精神科を受診してくる患者さんが増加しています。その背景には、PTSDや強いストレスがあると考えられています。パニック障害は不安神経症の一種でしたが、ICD-10では、独立した疾病として位置づけられるようになりました。
主な症状として、
- パニック発作(過呼吸や動悸、けいれん等)
- 予期不安(パニック発作になることに対する強い恐怖)
- 広場恐怖(いつ発作が起こるか不安で、外に出られなくなる)
- 抑うつ症状(患者の半数がうつ病を併発すると言われています)
があります。もちろん、全ての人に全ての症状が当てはまるとは限らないので、医師による診断が必要です。
パニック障害の治療はどんなことをするの?
SSRI等の抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬等を用いた薬物療法が、治療のメインとなります。併用として、認知行動療法を取り入れる場合もあります。患者さんによって薬の効果や検討される治療法が異なることもあるため、医師の判断に任されることが多いようです。
看護師はパニック障害の患者さんとどう接するべき?
パニック障害の患者さんは、発作に対する強い不安やストレスを抱えています。受容的態度で接し、傾聴を心がけるように関わることが大切でしょう。
社会不安障害のある患者さんも多いため、患者さんが少しずつ社会に出ていけるような看護計画を考えていく必要があります。パニック障害に関する本も多数出版されているため、接し方については本を参考にすることもお勧めです。
パニック障害の患者さんは、人と関わることや外に出ることに対して強い不安を抱えている場合が多いです。患者さんに安心感を与えられるような環境作りや、関係の構築をしていくことが大切ですね(^^)
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