健康診断や人間ドックにおいて胃カメラは重要な検査の1つです。 胃カメラの検査について事前に理解をしておくことで、効率よく検査を受けることができます。
今回は、胃カメラの料金や検査でわかることをまとめます。
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胃カメラの検査でわかること
胃カメラの検査方法は、口か鼻から内視鏡を挿入して、咽頭部から食堂や胃・十二指腸まで検査を行います。 胃カメラの検査でわかる病気は、消化器官の悪性腫瘍やポリープ・炎症・潰瘍・感染症を発見することができます。 直接カメラで見ていき、異常の可能性がある場合には、その場で細胞を採取し詳しく検査することができます。
消化器官の病気は胃カメラを行うことが一番正確に判断することができます。
胃カメラを検査する頻度
胃の病気は、体質や生活習慣によって病気になる可能性が異なります。 血液検査を事前に行い、ヘリコバクターピロリ抗体とペプシノーゲン値を測定します。 どちらも陰性であれば5年に1度で十分ですが、ヘリコバクターピロリ抗体が陽性の場合は2年に1度は、胃カメラの検査を行います。 ペプシノーゲン値が陽性の場合は、1年に1度は受診したほうがよいです。
胃カメラの検査を受けた方にいい年齢
胃カメラの検査で発見することができる主な病気として胃がんがあります。 胃がんのリスクが高くなるのは40歳以上とされているため、40歳になったときには1度受診することをおすすめします。 受診時に、一緒に血液検査を行い今後の検査期間について検討していくとよりよいです。
胃カメラの料金
胃カメラの検査は、行う項目によって費用が異なります。 健康診断や病院受診にて、医師の診断により胃カメラの必要性を判断された場合には、保険適用となるため。3割負担で受診することができます。 胃カメラによる検査のみであれば、その後の内服薬を含めて5千円で行うことができます。 追加オプションとして、内視鏡検査や細胞診検査を行うと1万円から2万円で検査が行えます。
高齢者であれば、1割か2割負担で受診することができるため、安い料金で検査ができます。
医師の診断なく、検査目的で胃カメラを行う場合には、保険適用外となり全額自己負担になるため注意していきましょう。
胃カメラとバリウムの違い
バリウムの検査は、発砲剤で胃を膨らまし、バリウムを内服してレントゲンで検査していきます。 レントゲンに映し出された映像によって病変の判断を行います。 胃カメラより安く、短時間で行えるのが特徴です。
胃がんの早期発見は胃カメラとバリウムとどっちがいいの?
バリウムは、胃カメラとは違い直接みるわけではありません。 胃カメラとバリウムの検査を比較すると、精度が大きく異なります。 胃がんを発見するためには、カメラでがんの部位を見て、細胞診の検査を行うことが必要です。
バリウムだけでは具体的な診断ができないため、胃カメラは必ず行います。 初めから胃カメラを選択することで、バリウムを行う必要がなくなるため、胃カメラで検査することをおすすめします。
胃カメラやバリウムを行う場合の注意点
胃カメラとバリウムの検査は、どちらも胃を見ていくため、前日の9時より絶食です。 水分は、胃カメラであれば当日飲むことができますが、バリウム検査の場合は前日までが基本です。
胃カメラを行う場合には、カメラを鼻や口から入れるため、傷をつけてしまうことがあります。 そのため、抗血小板薬を内服している場合には、事前に行えるか相談をしていく必要があります。
バリウムの検査は、発泡剤を飲んだ後にゲップを我慢しなければいけません。 検査後には、早いうちに排便してバリウムをすべて出していく必要があります。 下剤を内服しますが、それでも出ない場合には、病院へ受診することが必要です。
胃の検査が怖い・きつい人にアドバイス!
胃の検査は、CTやMRIに比べると辛い検査の1つです。 バリウムで1度でも胃カメラによる再検査になった場合には、次に胃の検査を行う場合でも再検査になりやすいです。 辛い検査を2回行わないために、最初から胃カメラを選択することをおすすめします。
胃カメラは、口からと鼻からでどちらが楽かは人により異なります。 口から入れてきついと思う人は、鼻から入れてもらうように提案しましょう。
どうしても胃の検査が怖くて行えない人は、鎮静剤を利用していくとよいです。 睡眠導入剤を使用するため、寝ている間に検査を終えることができます。 副作用として、検査後にもボーっとした間隔が残っているため、車の運転や自転車を乗ることはできません。
胃カメラは、消化器官の病気を早期発見するための大切な検査です。 定期的に受診して検査をして、手遅れになる前に治療していきましょう。
執筆ライター:長谷川
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