看護師みなみです。今日は、思春期に多い摂食障害とその看護のポイントについて説明していきます。
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思春期に多い摂食障害、一体どんな病気なの?
摂食障害とは、拒食症、過食症のことを言いますが、どちらか一方の症状がある人よりも、両方の症状がある人のほうが多いと言われています。拒食と過食を行き来することも多く、自己誘発性の嘔吐や下剤の乱用などによって、体重の増加を防ごうとする人もいます。
思春期の女性に好発する傾向があり、何らかの心理的因子によって食行動に異常をきたし、極度のるいそうや続発性の無月経に陥る状態です。代謝系を中心として全身に身体的所見が見られます。
精神科ナースが教える!摂食障害の患者さんの特徴
精神科に入院している摂食障害の患者さんは、著しく痩せています。身長158cmで体重は35kgという方も入院しています。
性格は几帳面で完璧主義の人が多いですが、生育歴や家族歴を見ると、母親との間に何らかの障害があったケースをよく見ます。
過保護や育児放棄によって、母親に求める愛情を十分得られなかったか、歪んだ愛情を受けてきた人に、摂食障害が出現する傾向があると考えられます。
思春期の摂食障害の患者さん、看護師はどう対処すべき?
まず、体重や食行動、排泄、活動量、血液検査値、心電図などを十分に観察することが大切です。病院食を食べているにも関わらず体重が減少している場合、トイレで嘔吐していることも考えられます。食後は患者さんに付き添って会話をする等して、嘔吐しないように看護していきます。
摂食障害の患者さんは、自分の感情を抑圧してしまう傾向にあります。患者さんが自己表現できるように関わっていきましょう。また、患者さんが自分の気持ちを伝えてきた際には、それを否定せずに受け止める姿勢が大切です。
嘔吐や下剤の乱用を伴う場合には、定期的に電解質の検査を実施していきます。状況に応じて、医師と相談した上で行動制限を行うこともあります。
摂食障害の治療は、本人の病識や家族の協力の有無によって左右されます。看護師としてできることには限界があるかもれませんが、他職種と協力しながら患者さんと関わっていくことが大切ですね。
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