現役ナースみなみです。日本人の死亡原因の3位は、肺炎です。高齢者が増加し、不顕性肺炎や誤嚥性肺炎が増加したことが、この背景にあると考えられます。今回は、肺炎予防としても大切な口腔ケアについて、看護のポイントを解説していきます。
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-口腔ケアをする目的って何?
口腔内を清潔にすることで、次のような効果が期待できます。
- 口腔内の細菌数を減らし、齲歯を予防する
- 口腔内の細菌を減らし、沈下性肺炎や感染を予防する
- 爽快感を得る
- 唾液の分泌を改善させる
- 嚥下機能や経口摂取リハビリを効果的に進めていく
このように、口腔ケアを行う目的を明確にすることで、エビデンスに基づいた看護ケアを実践していくことが大切です。
口腔ケアで注意すること
留意点として、感染予防のために、口腔ケア時にディスポの手袋を使用するようにします。
嚥下状態や歯磨きを観察し、どこまで介助が必要かを確認した上で、看護計画を立案していきまましょう。ADLを低下させることなく、自立できることは継続させていくことが大切です。
口腔ケアの方法や使用する物品は、個人によって異なります。口腔内の状態やセルフケアレベルをアセスメントした上で、必要な方法を選択します。
-肺炎予防のための口腔ケア ポイントのまとめ
口腔ケアは、高齢者の看護目標としても計画立案できる項目です。特に、高齢者看護における看護師の役割は、対象が安全に自立して入院生活を送れるよう支援することです。
退院時にADLが低下してしまわないよう、入院中からADL維持のための看護を行っていきましょう。
正しい口腔ケアを実践していくためには、観察事項や方法をマニュアル化し、一貫したケアが提供できるようにしていくことも大切です。特にOP立案時には、口腔内の状態やセルフケア能力、義歯の有無についても入れておくといいですね。
毎日の口腔ケアは、細かなことですが、命に関わることでもあります。口腔内の細菌が小さな傷口から血管内に侵入し、心内膜炎を発症するケースもあります。
日々の清潔ケアを行うことは看護師の大切な役割の一つであるため、継続した看護が必要ですね(^^)
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