回復期における排泄障害を改善する骨盤底筋体操

看護技術・看護ケア・キャリアアップ

今回は、回復期における泌尿器の病気により、排泄障害を抱えた人や、排泄障害を起こさないための予防法を教えていきます。 排泄障害をおこさないためには、骨盤底筋群の筋肉がとても重要です。骨盤底筋体操をして排尿障害の悩みを解決していきます。

骨盤底筋体操ってなに?

手術により、寝たきりの状態が長く続いていることや、泌尿器疾患により、膀胱や尿道周辺の筋肉が弱くなります。 そのため、排尿困難や失禁を起こすことがあります。 排泄機能に必要な筋肉を骨盤底筋群と呼ばれ、一度失った筋肉を元の状態に改善するために、骨盤底筋体操を行います。

骨盤底筋体操の方法

骨盤底筋体操は適切な体位で、肛門や尿道を締めたり緩めたりしていきます。 この運動を1日に、5分~10分で3セット行っていきます。 骨盤底筋対象を行う体位には4つあります。

  1. 仰向けになり、足と肩幅に開き、膝を30度曲げる。
  2. 床に膝をつき、肘をクッションの上に乗せ頭を支える。
  3. 両手を肩幅に広げて机につき、重心を全部腕に乗せる。
  4. 椅子に座り、足を肩幅に広げて座り、足全体をしっかりと床につける。

骨盤底筋体操を行うときのポイント

  1. 全身力を抜いてリラックスした状態で、腹式呼吸を行いながら呼吸をします。
  2. 背筋はしっかりと伸ばしていき、足を肩幅に広げるのを忘れないようにします。
  3. 一気に力をいれるのではなく、5秒数えながらゆっくりと行います。
  4. はじめは短い時間から行い、慣れてきたら少しずつ時間を長くしていきます。
  5. 決して無理をしないように、気を付けながら行います。

イメージ的には、排尿を出すときと我慢するときを繰り返します。 骨盤底筋体操を行う時には、お腹の筋肉が動くため、触って確認していきましょう。

骨盤底筋体操の注意点

回復期における患者さんは、排泄障害を抱えていることにより、身体的にも精神的にも不安を抱えています。 適切な骨盤底筋体操を指導していき、悩みを解決していくようにしましょう。

執筆ライター:長谷川

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