現場の看護長が教える認知症患者のケアでできること

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今回は認知症患者がよくある訴えの中で、見逃されやすい疾患に気を付けていきます。 看護師長自らが体験した事例をもとに認知症患者の訴えをアセスメントしていきます。

事例1、食事を食べない

アルツハイマー型認知症の患者さんは、自分でいつも食べていたが、日が経過するにつれて食事を途中でやめてしまう場合があります。

食べるのに疲れてしまい、介助を行って食べていたが、介助でも食べなくなってしまいます。水分は比較的よく飲みます。

認知機能が低下したことにより、食べられなくなったので、内服薬を追加するべきか、と考えがちです。 しかし、必ずしもそうとは限りません。認知症患者は、今ある現状を訴えられないことがよくあります。

歯が痛くないのか、入れ歯はあっているのか、喉に違和感があるのではないか? 虫歯によって痛くて食べられないことや飲み込みにくくて食べたくないこともあります。 食事形態の見直しや、口腔内の状態を観察していくことが大切になります。

事例2、便が出ないから薬がほしい

軽度のアルツハイマー型認知症患者さんは、トイレに自分で行くことができます。 いままで排便についての訴えはなかったが、ここ3日ほど毎日便がでないから薬が欲しいと訴えられています。

認知症だからといって訴えをほっといてはいけません。しかし、すぐに下剤を与薬することは下痢や腹痛につながるので注意が必要です。 まずは、排便があったかどうかの事実確認が大切になります。 腹部の硬さや張りは適切か?腸音はしっかり聞けているか?腹部に対するフィジカルアセスメントが大切になります。

しかし、認知症の内服薬には副作用に便秘があげられます。認知症患者は排便コントロールができず、イレウスになる場合が多いため、十分注意していきます。

事例3、突然意識がなくなり転倒した

若年性アルツハイマー型認知症で椅子に座っていたが突然転倒し、意識がもうろうとしています。 それから5分後には意識が回復し元の状態に戻っています。

若年性アルツハイマー型認知症ではてんかん発作の合併症が多くみられています。こうしたことは珍しいことではありません。 しかし、注意すべき点は転倒時に頭部を損傷していないかが大切になります。頭部打撲による脳出血や硬膜下血腫が起こっていないかを確認していく必要があります。

認知症患者とは、病棟の看護師や看護学生の実習時、老人ホームで働く介護士、在宅で認知症高齢者を介護している人といった多くの人が関わりをもちます。 言葉の奥に潜む症状を見落とさないようにしましょう。

執筆ライター:長谷川

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長谷川
回復期(泌尿器・腎臓内科・消化器腫瘍)の複合と、産科(GCU)、精神科あとは介護施設での経験があります。看護師長として働きながら、保健師の資格も保有しており、保健師の一環としていろいろな病院へ出向きメンタルヘルスケアにも携わっています。
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